債務整理の中でも、究極の債務整理といわれているのが自己破産で、その最大のメリットは借金をゼロにすることができるということです。
他の債務整理にも、それぞれのメリットはありますが、借金をゼロにできるという債務整理はこの方法のみとなります。
それまで、長年借金地獄に陥っていた人が、裁判所に免責の申請をした途端に厳しい取り立てもなくなり返済の義務もなくなります。

同時廃止の場合には、申請から3~4か月で免責決定となり、晴れて債務がなくなり人生をリスタートさせることができます。

それまでの借金地獄が、これだけの短期間にうそのように普通の生活に戻るわけですから、これほど好都合な借金整理方法もありません。
しかも、国が認めているわけです。
また、コスト的にも、同時廃止のように比較的少額のケースでは弁護士さんへの手数料を含めても20万円強で済むことがほとんどです。
このようにあまりにもメリットが大きいため、実は、自己破産を繰り返し行なう人がいるという事実もあります。
そこで、法的には1度自己破産をするとそれ以降7年間はできないことになっています。

また、よく言われるのが、家族や知人に知られてしまうことはないのかという問題です。
基本的には、借金をゼロにして人生を再スタートさせるわけですから、少なくとも家族には相談したほうが良いのではという考え方もありますが、ほとんどの方は余計な心配をかけたくないということで内緒で申請をします。
現実的には、弁護士事務所等を通せば、郵便物等や連絡はすべて弁護士事務所に行きますので、家族や知人に知られることはありません。
唯一、バレル可能性があるとしたら官報に掲載されるということですが、実際に官報を見る人はほとんどいないでしょうし、官報を見てみれば分かりますが、非常に多くの債務整理について掲載されていますので、特定の個人の情報を見つけるのは非常に困難です。
このように、家族や知人に知られないということも大きなメリットと考えてよいでしょう。

自己破産をすると、新たにカードローンなどの利用が5~10年は難しいと言われいます。
さすがに、すぐにカードローンを利用しようと考える人は少ないでしょうが、クレジットカードについては少々不便となります。
ただ、最近では、VISAデビットカードが人気で、クレジットカードとほぼ同様に利用できますので問題はないでしょう。
不便があるとしたら、ETCカードとしての利用くらいであると思われます。